基本のロールケーキ
卵黄と卵白を別々に泡立てて後から混ぜ合わせる別立て製法で作る、基本のロールケーキ生地です。
基本の米粉の生地にいちごを丸ごと巻き込んだシンプルで飽きのこない味わい。季節によってフルーツを変えたり、クリームだけをたっぷり巻き込んでシンプルに味わうのもおすすめ。
材料 <25cm×25cm天板>
- 卵黄 3個
- きび砂糖 40g
- 卵白 3個
- きび砂糖 15g
- 米油 15g
- 豆乳 18g
- 米粉(製菓用) 50g
<クリーム>
- 生クリーム 200g
- きび砂糖 20g
- いちご 適量
作り方
- 卵は卵黄と卵白に分け、卵白は冷蔵庫でしっかりと冷やし、卵黄は常温に戻しておく。卵黄ときび砂糖40gをボウルに入れてホイッパーでしっかりと混ぜる。生地が白っぽく、リボン状に落ちるくらいまで混ぜる。
- 米油、豆乳を順に加えて都度しっかりと混ぜる。米粉を加えて、ゴムベラにもちかえ、ダマがなくなるまでよく混ぜる。
*油と水分は分離しやすいのでしっかりと混ぜて乳化させます。 - 別のボウルに冷やした卵白を入れてハンドミキサーの低速でコシを切る。
きび砂糖を数回に分けて加え都度混ぜ、ハンドミキサーを高速にして、角が立つくらいまでかき混ぜる。仕上げに低速で全体を混ぜて艶をだす。
*メレンゲはムラになりやすいので、仕上げに低速で混ぜて均一にすると綺麗に仕上がります。 - ③のメレンゲの1/3量を、②の卵黄のボウルに入れてよく混ぜる。生地が滑らかになったら、メレンゲの残りを全量入れてゴムベラで底の方からすくうように混ぜる。
- オーブンペーパーを敷いた天板に生地を流し入れて平らにし、数センチ高さから落として余分な空気を抜く。190℃に予熱したオーブンで12分焼く。
- 再度、数センチ高さから落として余分な空気を抜きオーブンシートごと冷ます。
- 生クリームときび砂糖をボウルに入れて、ゆるく角が立つまで泡立てる。
- ⑥が完全に冷めたらオーブンシートからはがして巻き終わりを斜めに切り落とし、⑦のクリームを塗り広げる。手前にいちごを並べ手前から巻く。巻き終わりを下にして、ぎゅっと締め、乾燥しないようにラップで包み、落ち着くまで冷蔵庫で1時間程度冷やす。
*滑らないように、濡れ布巾などを下に敷くと巻きやすいです。クリームは手前側が多めになるようにすると綺麗に巻き込めます。 - お好みの厚さに切り分ける。
*ナイフを温めてから切ると綺麗に切れます。
ポイント
メレンゲは角が立つまでしっかりと泡立てて作ってください。
卵黄生地と混ぜる時はメレンゲが潰れないようにゴムベラで切るように底の方からすくい上げるようにして混ぜてください。
米油は香りのしない別の油に代用することができます。太白ごま油やなたね油など好みのサラダ油を使用してください。
オーブンにより、焼き時間が変わってきますので、目安にしてください。ロールケーキは焼きすぎるとパサついた食感になり割れやすくなります。
今回はいちごを使用しましたが、季節によりフルーツをアレンジしてみてくださいね!
桜のロールケーキ
ピンクの桜色が可愛い、桜のロールケーキです。ほのかに香る桜と優しい甘さの生クリームが好相性です。和風のお茶とペアリングするのもおすすめです。ロールケーキで春を満喫してみてはいかがでしょう。
材料 <25cm×25cm天板>
- 卵黄 4個
- グラニュー糖 30g
- 米油 大さじ1
- 牛乳 大さじ1
- 米粉(製菓用) 70g
- 桜パウダー 7g
- 卵白 4個
- グラニュー糖 40g
- 桜の塩漬け お好みで
<クリーム>
- 生クリーム 200g
- グラニュー糖 40g
- 桜あん 40g
作り方
- ボウルに卵黄とグラニュー糖を入れ、ハンドミキサーで白くもったりするまで泡立てる。
- ①に牛乳、米油を加えて泡立て器で混ぜる。
*油と水分は分離しやすいのでしっかりと混ぜて乳化させます - 米粉と桜パウダーを加えて、泡立て器でつやが出るまで混ぜる。
- 別のボウルに卵白とグラニュー糖を数回に分けて入れ、角が立つまでしっかりと泡立てる。仕上げにハンドミキサーの低速で全体のキメを整える。
*メレンゲはムラになりやすいので、仕上げに低速で混ぜて均一にすると綺麗に仕上がります。 - ③に④のメレンゲの1/3量を加えて混ぜ、滑らかになったら残りを加えて混ぜる。
*メレンゲを混ぜる際はゴムベラに持ち替えて切るように混ぜるとメレンゲが潰れずにきれいに混ざります。 - オーブンペーパーを敷いた天板に生地を流し入れ、190℃に予熱したオーブンで12分焼く。
*焼けたらオーブンシートにのせたまま冷ましておきます。 - ボウルにクリームの材料を入れて8分立てにする。
*クリームが固すぎると塗り広げにくくなるのでゆるく角が立つくらいに泡立ててください。 - ⑥のオーブンペーパーを剥がし、新しいオーブンペーパーを敷く。巻き終わりを斜めに切り落とす。
- 巻き終わりの部分を2㎝ほどあけて巻き始めが厚くなるように⑦のクリームを塗り広げる。
- 下の紙ごと持ち上げ一気に巻き、きつくしめる。巻き終わりを下にしてラップで包み、冷蔵庫で1時間以上冷やす。
- 食べやすい大きさに切り、クリームと塩抜きした桜の塩漬けをのせる。
*ナイフを温めてから切ると綺麗に切れます。
ポイント
卵黄生地とメレンゲは混ざりにくいので、メレンゲを少量混ぜて生地をゆるくしてから混ぜ込みます。
焼き上がったスポンジケーキは乾燥しやすいのでオーブンペーパーをかぶせるなどして乾燥を防いでください。
クリームを泡立てる際、桜あんが固いときは、少量の生クリームで溶いてから混ぜ合わせてください。
お好みで桜の塩漬けを飾るといっそう桜の風味を味わうことができますよ。
チョコレートのビスキュイロールケーキ
メレンゲに卵黄を混ぜてつくる、軽い食感が魅力のビスキュイ生地のロールケーキ。ココアクリームをたっぷり巻き込んで、ふわっと軽いビスキュイ生地に合わせました。シンプルな材料で作れるのも魅力のビスキュイ生地も米粉で作れるんですよ。生地を絞り出して焼き上げるので、絞り出す向きによってロールケーキの表情も変わるのでお好みによってアレンジするのも楽しいです。
材料
<ビスキュイ生地>
- 卵黄 2個
- きび砂糖 60g
- 卵白 2個
- 米粉 45g
- ココアパウダー 10g
- 粉糖 適量
<チョコレートクリーム>
- 生クリーム 230g
- ココアパウダー10g
- きび砂糖 10g
- チョコレート30g
<シロップ>
- 水 大さじ2
- グラニュー糖 大さじ1
作り方
- 卵は卵黄と卵白に分け、卵白は冷蔵庫でしっかりと冷やし、卵黄は常温に戻しておく。
- ボウルに冷やした卵白を入れてハンドミキサーの低速でかき混ぜてコシを切る。きび砂糖を数回に分けて加え都度混ぜ、ハンドミキサーを高速にして、角が立つくらいまでかき混ぜる。仕上げに低速で全体を混ぜて艶をだす。
- 卵黄を加えて混ぜる。米粉とココアパウダーを混ぜたものを2回に分けて加え、ダマがなくなるまでよく混ぜる。
- 生地を絞り袋に入れて口を1cm幅に切る。オーブンペーパーを敷いた天板に生地を斜めに絞る。上から粉糖をかけ、180℃に予熱したオーブンで12分焼く。
*粉糖は茶こしなどで薄くかけてください。 - 数センチ高さから落として余分な空気を抜いて冷ます。
- チョコレートクリームを作る。生クリーム半量を温め、その中に刻んだチョコレート、ココア、きび砂糖をいれて溶かす。氷水にあてて冷やし、残りの冷たい生クリームを少量ずつ加えて混ぜる。ゆるく角が立つまで泡立てる。
- シロップの材料を耐熱ボウルに入れて電子レンジ(600W)で20秒加熱し砂糖を溶かす。
- ⑤のオーブンペーパーを剥がし、内側に⑦のシロップを刷毛で塗る。続いて⑥のチョコレートクリームを塗り広げる。上にクリームをトッピングする場合は少量残しておく。
*ビスキュイ生地は乾燥して割れやすいため、シロップを塗ることで割れにくく、しっとりとした食感になります。 - 手前から巻き、巻き終わりを下にして、ぎゅっと締め、乾燥しないようにラップで包み、落ち着くまで冷蔵庫で1時間程度冷やす。
*滑らないように、濡れ布巾などを下に敷くと巻きやすいです。 - お好みの厚さに切り分け、残しておいたココアクリームを絞る。お好みでチョコレートやフルーツなどを飾る。
*ナイフを温めてから切ると綺麗に切れます。
ポイント
粉糖をうすくかけてから焼くことで砂糖が溶け、表面に膜を作り、パリ、フワッとした食感を生んでくれます。
生地を混ぜすぎるとメレンゲが潰れて膨らまなくなるのでさっと混ぜてくださいね。
口金がある場合は口金を使用してください。焼きすぎると生地が割れてしまうので、オーブンの温度を調整してくださいね。
チョコレートクリームは油分が多いので、生クリームは36%前後のものを使用してください。
おわりに
米粉のロールケーキを紹介してきましたが、いかがだったでしょうか。
ロールケーキは一見難しそうに見えて、なかなかハードルが高いという方もいるかと思いますが、コツを掴めば簡単につくることができます。米粉のロールケーキは粉をふるう手間がなく、ダマになりにくいので混ぜすぎたり、混ざっていなかったりという失敗がとても少ないので、ロールケーキの入門としてもおすすめです。
シンプルな材料でアレンジがしやすいので、是非お気に入りのロールケーキを作ってみてくださいね。