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いろいろな米粉

米粉は大きく分けて主に団子や和菓子などに使われてきた上新粉や白玉粉などと、パンや洋菓子など小麦粉の代わりとして使用できる新用途米粉に分類できます。
※上新粉などの従来の米粉は下表を参照。

新用途の米粉について

新用途米粉についても用途別に分類されています。

用途別基準の表を掲載

この他、米粉の利用が拡大していく中、用途についてもさらに細分化され、用途に応じたミックス粉なども販売されるようになってきました。

パン作りやお菓子づくりにおすすめの米粉

パン作りやお菓子づくりにおすすめの米粉

製パン用、製菓用の米粉の普及が急速にすすんで、以前と比べるとずいぶん手に入りやすくなりました。大型のスーパーや製菓材料店では種類も豊富に取り揃えていて米粉が身近に感じられます。
アミロース含有量が多いパン用米粉は、粘りがあるしっとりとしたパンが作れます。商品の中には「米粉ミックス粉」としてグルテンを混ぜている米粉ミックス粉もあります。小麦アレルギーや小麦を控えたい方は、表示を確認してから使用してください。
また、パン用の米粉でお菓子をつくることも可能ですが、製菓用の方が粒子が細かくさらっとしています。他の材料との馴染みもよいので、製菓用をつかう方が使い勝手もよく、失敗も少ないかと思います。
米粉のパンやお菓子のレシピには「製パン用」や「製菓用」と記載されていることが多いので確認してから作るようにしましょう。

米粉の活用方法

米粉の活用方法

ひとくくりに米粉と言っても様々な米粉があるというのがわかりました。小麦粉にもたくさんの種類があるように、米粉も米の種類や粒子の細かさ、製粉方法によって幅広く使い分けることができます。
家庭でもっと身近に米粉を使うためにどんな活用方法があるのでしょう。せっかく買ったのに、活用せずに眠ったままになっていてはもったいないので、どんどん活用していきましょう。米粉のレシピというと、お菓子やパンが多いように感じますが、小麦粉と同じように揚げ物の衣として唐揚げや、天ぷら、フリットなども作ることができます。とろみがあるホワイトソースもできるので、グラタンやシチューなどもいいですね。片栗粉のとろみつけの代わりに、麻婆豆腐や中華スープなどのとろみをつけることもできます。ダマになりにくく、さっととけて使い勝手がとてもいいので、米粉をつかって料理の幅を広げてみてください。

米粉を使用するメリット

様々な種類の米粉があり、新しいタイプの米粉も普及していることがわかりました。では、米粉を使うメリットとはなんでしょう。
米粉は小麦アレルギーを引き起こす原因とされているグルテンを含んでいないため、小麦粉を米粉に置き換えれば、小麦アレルギーの人やグルテンに耐性のない方も、一緒に料理を楽しむことができます。米粉を取り入れることはお菓子や揚げ物など小麦アレルギーの方の「食べたい」気持ちだけでなく、周囲の人の「一緒に食べたい」気持ちも叶える手段でもあります。調理のコツを押さえて、便利に米粉を活用しましょう。
また、米粉にしかだせないもっちりとした食感やほんのり優しい甘さなども味わうことができます。米粉の普及にともない、米粉のレシピも増えています。

米粉を消費することで食料自給率を上げることができます。国産米粉パンを1人が1ヶ月に5枚食べると、自給率が1%上がります。米粉を使うことで米の消費拡大にもつながり、米農家さんを救うことにもつながってくるのです。

※出典:農林水産省「米粉をめぐる状況」

米粉についてのまとめ

米粉の種類や活用方法についてご紹介してきました。米粉について、新しい発見があれば嬉しく思います。
慣れない食材だと手をだすのが難しく感じますが、実は米粉は昔から私たちの身近にあるもので、料理にも幅広く活用できることがわかりました。米粉をもっと気軽につかってみるのもいいかもしれません。お米をご飯として食べるだけでなく、お米の新しいカタチ「米粉」として食べることで、お米の消費拡大からも期待されています。
お気に入りの米粉の使い方をみつけてみてくださいね。

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