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「クリスピー・クリーム・ドーナツ」は1937年にアメリカで誕生したドーナツショップ。現在は30カ国以上で事業を展開されている。2006年に日本へ初上陸し、本場のドーナツの味わいが楽しめると人気に。現在は日本国内で66店舗を運営しています。創業当時から変わらない秘伝のレシピを大切にしつつも、新たなおいしさや楽しさを追求し、今回は米粉を使った新生地作りに挑戦したそう。その、開発に至るまでのストーリーを伺いました。

◾️メニュー名

Komecoきなこ 291円(税込)
Komeco北海道チーズ 334円(税込)
Komecoみたらしバニラ 334円(税込)
Komeco栗 334円(税込)
Komeco生八ツ橋 334円(税込)

クリスピー・クリーム・ドーナツ

◾️メニュー概要

全国販売する「きなこ」は、甘さ控えめなきなこと黒蜜ソースを使い、生地の甘さが引き立つバランスに仕上げた。北海道限定の「北海道チーズ」は、クリームチーズとマスカルポーネを合わせたクリームを絞り、クッキークラムとキャラメルチョコでケーキのように飾りつつも、優しい味わいに仕上げた。関東限定の「みたらしバニラ」は、千葉県産の醤油を加えたみたらしソースにバニラを合わせ、トレンドの発信地である首都圏を意識しネオ和菓子風にアレンジ。東海限定の「栗」は、親しまれている栗を使用。粒入りの栗あんが米粉入りの生地と合わさり栗蒸し羊かんを思わせる味わいに。関西限定の「生八ツ橋」は、宇治抹茶あんにシナモンをトッピング。もちっとした生地が生八ツ橋の皮をイメージさせる。

◾️米粉ポイント

米粉ならではの“もちっ”という食感と、クリスピー・クリーム・ドーナツの生地らしい温めた時に生まれる“ふわトロッ”のバランスを大切に、ミキシングや揚げる時間などを調整。オリジナルの米粉ミックスにより、お米が持つ風味や素朴な甘さを引き出した。

◾️メニュー開発ストーリー

日本ならではの生地を作る。米粉を使った初めての挑戦

今回お話を伺ったのは、新商品の米粉メニューの商品開発を担当した井上香織さんと、その販売に向けて尽力したPR担当の高橋海月さんです。

米粉キャンペーンに参加を決める以前から、米粉を使った新作ドーナツを考えていたと、高橋さんは語ります。「当社のドーナツ生地は、オリジナル・グレーズド®に代表されるふわふわで温めるとトロッととろけるイースト生地と、オールドファッションのようにしっとりとしたケーキ生地の2種類がメインです。これは世界のクリスピー・クリーム・ドーナツで共通して販売しているものなんです」。

米粉だから出せる食感と味わいの新作ドーナツ

「日本国内で開発したドーナツはありますが、2種類の生地をベースにトッピングや味わいを変えたものが多く、今回改めて生地から日本オリジナルのドーナツを作りたいと考えていました。このタイミングで、日本で開発するのであれば、“日本らしさ”を表現できる米粉を使いたいという思いもありました」と井上さん。

そんな時に米粉キャンペーンを知り、参画を決めたと言います。
「新生地を開発していたタイミングでお話をいただき、『米粉入りドーナツを食べてもらう機会を増やすことができそう!』『米粉自体を一緒に盛り上げていければ』と思いました」と高橋さん。

しかし、新しい生地を商品化するにはアメリカ本社のチェックを突破しなければならず、一筋縄ではいかなかったのだそう。
「米粉を使った新しい生地の提案は、なかなか承認を得ることができず苦労してきました。日本ではお米の魅力が広く知られていますが、アメリカでは違います。そのため、『なぜ米粉を使う必要があるの?』というところから、受け入れてもらう必要がありました」と高橋さん。

井上さんによると、米粉ならではの食感にも課題があったとか。
「米粉によって生まれる“もちっ”とした食感は、海外では馴染みがないことも問題でした。近年少しずつ広まっているそうなのですが、あまり受け入れられてないこともあって…。そこで、新しい食感を目指しつつもイーストドーナツにもある“ふわトロッ”とした食感を表現した、“モチ、ふわ、トロッ”を楽しめる生地を作り上げました」。

米粉入りの生地を世界で広めることが目標

米粉だから出せる食感と味わいの新作ドーナツ

開発は1年以上もかかったものの、アメリカ本社も納得の新しい米粉入りの生地が誕生しました。
「共同開発のメーカー様と一緒にミキシングや揚げる時間などにもこだわって、ゼロから試作を繰り返しました。食感だけでなくもちろん味にもこだわっていて、異なる米粉をブレンドしたり、焙煎した米粉を使ってみたりといろいろなことを試しています。その結果、炊き立てのご飯のようなそれだけを食べてもおいしい、また食べたくなるような味わいに仕上がりました。ほんのり素朴な甘味があり、お米に慣れ親しんだ日本人がほっこりするような懐かしさを感じていただけます。小麦粉では出せない、米粉だからこそ出せる味です」と井上さん。
高橋さんは、「新しいけど懐かしさもあるんですよね。和とも洋とも相性が良いのは、米粉ならではだと感じました」と米粉入りドーナツのおいしさを教えてくれました。

11月1日(水)からスタートする「Hello! Komeco」プロモーションでは、さらに新しい挑戦として、全国の店舗スタッフとともにメニュー開発を行ったといいます。全国共通で販売する1種のほか、各地域限定の4種がラインナップします。

「全国販売するドーナツは、生地の魅力を引き立てる素材として『きなこ』を選びました。地域限定の4種は、それぞれ販売する地域のスタッフへアンケートを行い、地域ならではの視点で考えられた、食文化や名産品のアイデアを参考にしたんです」と高橋さん。

米粉入りの生地を世界で広めることが目標

実際に商品開発を行ってきた井上さんは、楽しんで試作が進められたと言います。
「いろいろな意見をもらえて収穫が多かったですね。米粉を使った生地との相性も考えてドーナツを開発し、北海道地方は「北海道チーズ」、関東地方は「みたらしバニラ」、東海地方は「栗」、関西地方は「生八ツ橋」が完成しました。どれも生地との相性が良いので、お米らしい味わいにも気がついてもらいたいですね」。

米粉入りの生地を世界で広めることが目標

11月からの販売開始を前に、期待と不安が入り混じる気持ちを高橋さんは話してくれました。
「Komecoドーナツは、クリスピー・クリーム・ドーナツが持つ魅力に“日本らしさ”をかけ合わせた自信作です。期待の気持ちが大きい分、お客さまにどう受け入れていただけるのか不安もあります。今回は販売期間が短いですが、米粉を使ったことによるおいしさを感じて『また食べたい』と期間中にリピートしていただけると嬉しいですね」。

最後に高橋さんが今後の展望を教えてくれました。
「Komecoドーナツは約3週間と限られた期間での販売ですが、お客様の反応を見ながら定番化も視野に入れていきたいと考えています。アメリカ本社からの関心も寄せられており、上手くいけば日本発の生地が世界のクリスピー・クリーム・ドーナツで展開される可能性も秘めていると思います。米粉入りの生地を第三の生地として定番化し、広めていきたいです」。

クリスピー・クリーム・ドーナツ
クリスピー・クリーム・ドーナツ店舗画像

店名/クリスピー・クリーム・ドーナツ
フェア名/Hello! Komeco(ハロー! コメコ)
期間/2023年11月1日(水)~21日(火)
対象店舗/66店舗
https://krispykreme.jp/

米粉の魅力新発見!全国各地の飲食店で米粉料理が食べられる
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