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「シウマイ」の崎陽軒、米粉スイーツはじめました

「崎陽軒といえば?」という問いかけに「シウマイ!」と即答する人、旅行や出張の際に「なぜかいつもシウマイ弁当を買っちゃうんだよな~」という人、結構身近にいらっしゃるのでは? それだけ当社のシウマイやお弁当は、多くのお客様に愛されているとうれしく思います。私も現職の前はシウマイの製造部門に所属していたため、その人気の高さは実感していました。崎陽軒で初となるスイーツ専門店の運営を任されている現在は、シウマイのように皆さんに愛される商品づくりに日々取り組んでいます。

「シウマイ」の崎陽軒、米粉スイーツはじめました

店舗リニューアルを機に、商品を米粉スイーツ中心に

2020年6月にオープンした「HB Style KIYOKEN」は、崎陽軒で初となるスイーツ専門店です。「食べてきれいになる」をコンセプトに、おいしくてヘルシーな商品を皆さんにお届けしてきました。当初は杏仁豆腐を使ったメニューが中心でしたが、2023年11月の店舗リニューアルのタイミングで、米粉スイーツ中心の商品ラインナップに変更しました。

新開発した米粉スイーツで“お米の魅力”を伝えたい

「崎陽軒でなぜ米粉スイーツ?」と思う人もいるかもしれません。でも当社が米粉スイーツにフォーカスしたのには、理由があります。長年愛されている当社のシウマイ弁当、主役のシウマイがおいしいのは言うまでもありませんが、実は「ご飯がおいしい」ということも人気の理由なのです。お客様からも「冷めていても、ご飯がもちもちとしていておいしい」という声を多くいただいております。これには当社が独自に編み出してきた炊飯技術をはじめ、俵型にしたご飯を昔ながらの経木の箱に詰めるなど、さまざまな工夫がなされています。リニューアルを検討する際、お米のおいしさを熟知した私たちなら、新たなお米の魅力を皆さんにお届けできるのではと考えたのが始まりです。

新生「HB Style KIYOKEN」の米粉スイーツ、魅力はココ

では新商品をいくつかご紹介しましょう。

米粉のブリオッシュ

・米粉のブリオッシュ

ちょっぴり平たいフォルムと、生地に米粉を使用することで、もちもち・しっとりとした食感を楽しめるのがポイントです。これにサンドするのは、「カスタードクリームとあんず」「豆乳クリームのあんバター」「あんことあんず」の3種類の特製フィリングです。
注目は「あんず」。シウマイ弁当でも人気の高いあんずでつくったピューレを使用しています。

・米粉のパイ

手軽につまめるひと口サイズのパイは、2020年のオープン時からある人気製品です。リニューアルを機に、風味豊かなフレーバーオイルを使った「黒トリュフ」「バジル&チーズ」「メープル&きなこ」の3種類が登場しました。小麦粉不使用でつくった生地は27層仕立てになっており、サクサクとした軽い食感を楽しめるのが魅力です。黒トリュフとバジル&チーズは、お酒のお供にもなる“甘くない米粉スイーツ”です。

米粉のパイ
米粉のベーグル

・米粉のベーグル

季節ごとにフレーバーが変わる「米粉のベーグル」は、もっちり食感で食べごたえも申し分なしです。写真は2023~24年冬シーズンのクランベリーショコラと抹茶ホワイトチョコです。数量限定販売なので、お見逃しなく。

おいしい米粉スイーツを味わって、身体も心もヘルシーに

ご紹介した新商品を含め、「HB Style KIYOKEN」で販売している米粉商品は、小麦アレルギーをもつ人にもおいしく食べてもらえるよう、すべてグルテンフリーです。豆乳や豆乳からつくったクリームなど、自然由来で体にやさしい素材を厳選しています。

おいしい米粉スイーツを味わって、身体も心もヘルシーに

すべての人が楽しめる、米粉の魅力とは

米粉を使っている「HB Style KIYOKEN」の商品は、カロリー的には小麦粉を使った焼き菓子とほとんど変わりません。しかし、米はアミノ酸のバランスが良く、GI値(食後に上がる血糖値の指標)は、小麦粉に比べると緩やかであることから、身体にやさしい食材と言えます。
実際「米粉のベーグル」はもちろんのこと、「米粉のブリオッシュ」や「米粉のパイ」も腹持ちが良いので、食事として楽しむのもお勧めです。私たち開発メンバーも試作で何度も食べていますが、あまりお腹がすかず間食も減りました。1日のトータルで考えれば、カロリーセーブに役立っているかもしれませんね。

“崎陽軒のスイーツブランド”として認知度アップを目指す

米粉スイーツを充実させて、新たなスタートを切った「HB Style KIYOKEN」。これからも米粉に特化した商品開発に取り組んでいきます。それと同時に、このお店が崎陽軒の米粉スイーツ専門店であることを、もっと多くの人に知ってもらいたいと考えています。

〝崎陽軒ブランド〟と知るきっかけづくりにひと工夫

“崎陽軒ブランド”と知るきっかけづくりにひと工夫

「HB Style KIYOKEN」は30~40代の女性をメインターゲットにしており、店舗の雰囲気もナチュラルテイストのおしゃれなつくりになっています。ショップのロゴには「KIYOKEN」と入っていますが、一見すると崎陽軒のお店とはわからないかもしれません。そこで新商品の「米粉のブリオッシュ」に、お弁当でおなじみのあんずを使ったり、コレクターもいるという「ひょうちゃん」のイラストをあしらったりなどで、“崎陽軒らしさ”をさりげなく表現しています。

お米や米粉が“崎陽軒ファン”の好循環にも貢献

お弁当や米粉スイーツなど、味わいや形は違っても、お米のおいしさ、お米をおいしく食べてもらうノウハウを私たちは知っています。その根底にあるのは、お米をおいしく味わってもらうために、さまざまな努力や工夫を重ねてきた先輩方の存在です。これからも多様なアプローチでお米や米粉の魅力を発信していきたいと考えています。
例えば、お弁当の好きなお客様が「ご飯がおいしい崎陽軒だから、米粉のスイーツもおいしいのでは」と関心を寄せてくれたり、米粉スイーツを味わったお客様が「ここは崎陽軒が運営しているお店なのね」と知っていただいたりなど。きっかけは違っても、崎陽軒のファンになって、当社の商品から日本のお米・米粉の魅力を再発見していただけるとうれしく思います。
お米や米粉への注目度が上がっている今、新しい発想から生まれる「崎陽軒の米粉スイーツ」に、ぜひご期待ください!

お米や米粉が〝崎陽軒ファン〟の好循環にも貢献
株式会社崎陽軒 開発本部R&D室 HB Style KIYOKEN

株式会社崎陽軒 開発本部R&D室 HB Style KIYOKEN

1908年(明治41年)、横浜で創業。横浜駅(現在のJR桜木町駅)構内での寿司や餅、飲み物などの販売を始め、大正時代に入ると駅弁の販売も手がけるように。1928年(昭和3年)に「横浜に名物を」と考案された「シウマイ」が誕生し、1954年には「シウマイ弁当」が発売されます。2020年6月にオープンした「HB Style KIYOKEN」は、崎陽軒初となるスイーツ専門店で、「食べてきれいになる」をコンセプトにヘルシーでおいしいスイーツを提供しています。

神奈川県横浜市西区高島2-12-6
https://kiyoken.com/

HB Style KIYOKEN
神奈川県横浜市西区南幸1-1-1 CIAL横浜 地下1階
https://hb-style-kiyoken.com/

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