米粉で作るかき揚げのメリット

小さく切った具材と衣を混ぜ、熱した油でからりと揚げる「かき揚げ」。米粉で作るかき揚げは、その独特の特性から多くの魅力を持っています。
米粉は小麦粉に比べ、吸油率が低いため、いくつでも食べられるような軽い口当たりに仕上がります。時間が経ってもサクサク感が持続し、べたつきにくいという特徴も。また、グルテンを含まないため、小麦アレルギーを持つ方でも安全に揚げ物を楽しむことができ、グルテンフリーの食生活を送っている方にも最適です。
米粉かき揚げの基本レシピ

調理時間30分
材料(6個分)
<具材>
- 三つ葉……1束(50g)
- えび……100g
<打ち粉>
- 米粉……大さじ1杯
<衣>
- 米粉……80g
- 水……80cc

天ぷらに使用する米粉は、粒子の細かい製菓用がおすすめ。サクッとした軽い食感に仕上がります。
栄養情報(1人あたり)
エネルギー | 142kcal |
---|---|
たんぱく質 | 4.24g |
脂質 | 8.6g |
炭水化物 | 12.5g |
糖質 | 12.2g |
食塩相当量 | 0.1g |
(※1,2,3) |
作り方
1. えびの下処理をする
えびは殻を剥いて背ワタを取り除き、水洗いしてキッチンペーパーで水気を切ります。

2. 具材を切る
えびは食べやすい大きさのぶつ切りにし、三つ葉は3~4cm幅に切ります。

3. 衣を作る
衣の材料をボウルで混ぜ合わせます。

4. 具材に打ち粉をする
別のボウルに具材を入れ、米粉を振り入れて全体にまぶし付けます。

5. 具材に衣をまとわせる
4のボウルに衣を流し入れて具材にまとわせます。

6. 油で揚げる
小さめの玉杓子を使い、5の1/6量をすくいます。

170~180℃に熱した揚げ油にそっと落とし入れます。30秒ほどはそのまま箸を触れずに揚げ、衣が固まったら裏返して火を通します。

7. 油を切る
油から引き上げるときは鍋の上で油を軽く振り落とします。重ならないように網に取って油を切れば完成です。

調理のコツ・ポイント
カリッと仕上げるコツ
油の温度が低いとベチャッとした仕上がりになりがちです。たっぷりの油を使い、中~高温で揚げるとカリッと仕上がります。
揚げ方のポイント
タネを一度にたくさん入れると油の温度が下がってしまうため、2~3回に分けて少量ずつ揚げるのがポイント。油にタネを入れたらしばらく触らずそのまま火を通します。衣が固まってから裏返せば、形が崩れることなくきれいに揚がります。
衣が剥がれないコツ
米粉は小麦粉と違い、粘りを生むグルテンを含んでいないため生地がばらけやすくなることがありますが、打ち粉をすることで具材に衣が絡みやすくなります。タネがバラバラにならずよくまとまり、衣も剥がれにくくなります。
米粉かき揚げのアレンジレシピ
季節の野菜やほかの魚介で楽しむ
その時々の旬の野菜を使えば、季節を感じるひと品に。夏であればとうもろこしなど、野菜ひとつで素材そのものの味わいを堪能するのもおすすめです。複数の具材を組み合わせる場合は、えびをタラやイカなど別の魚介に置き換えても。冷蔵庫の残り物を活用するなど、かき揚げは自由度が高く、さまざまなバリエーションを楽しめるといった魅力があります。

衣に卵を加える
衣に卵を入れるとコクやふんわり感が加わり、まろやかな味わいになります。見た目の点では、ほんのり黄みがかったやさしい色合いに。卵の働きにより、具材からの水分の蒸発が抑えられ、衣がベタつきにくくなる効果もあります。

食べきれないときの保存方法

食べきれずに余ってしまったら冷凍保存するのがおすすめです。常温まで冷ましたらひとつずつキッチンペーパーに包み、さらに上からラップで包みます。ジッパー付き保存袋に入れて金属製トレーにのせ、急速冷凍をします。解凍するときはグリルやオーブントースターで加熱すると、サクサクでカリッとした食感が戻ります。
揚げ物を一からするとなると手間がかかりますが、冷凍保存しておけば好きなときにサッと解凍して食べられるのもうれしいポイント。作り置きとしても活用できます。
米粉のかき揚げでおいしくヘルシーに
米粉で作るかき揚げは油を吸いにくくカラッと仕上がり、グルテンフリーで小麦アレルギーの方でも安心して食べられます。米粉自体にクセがないため素材のおいしさをそのまま堪能できるといったうれしい一面も。おいしくヘルシーな米粉かき揚げをぜひ一度お試しください。
【参考文献】
※1 日本食品標準成分表2020年版(八訂)
※2 食品の見当量
https://www.city.matsumoto.nagano.jp/uploaded/attachment/9171.pdf
※3 米粉とは | 日本米粉協会
https://www.komeko.org/what/
(2025/08/01参照)