マイナビウーマン会員の
運動&食事スタイルは?
まずはマイナビウーマン会員500名に実施したアンケートから、運動と食生活の状況を見てみましょう。
「あなたは日常的に運動をしていますか?」という質問には46%が「はい」、54%が「いいえ」と回答。
「はい」と答えた方に具体的な内容を尋ねると、ウォーキングが約40%でもっとも多く、次いで筋トレ、ヨガなどの種目が挙がりました。
運動を行う目的は、「健康のため」が約50%。「リフレッシュのため」、「美容のため」と回答した人も見られました。
「運動を行ううえで、栄養バランスを考えた食事を意識していますか?」という問いには、「はい」と答えた方が84.3%。「野菜とたんぱく質をたくさん食べるようにしています(35歳・フリーター)」、「夕食はカロリーを抑えるメニューをとっています(46歳・専業主婦)」、「和食を中心とした食事にしています(28歳・会社員)」など健康を意識した食事をしている方も多いことがわかりました。
また「運動後、食事はとりますか?」と尋ねると76.3%が「はい」と回答。その中の60.1%の方が運動後2~3時間後に食事を摂っていました。運動だけでなく、食事も欠かさないようにしている方が多いようです。
「一番食べる主食は?」との質問には、77%の方から「米」という答えが。次いで17%が「パン」、3.9%が「麺」と回答しています。
アンケートに参加してくださったマイナビウーマン会員には、運動や食事、健康への関心が高い人が多数。お米を日常的に食べている人や、ヨガに取り組んでいる人もいるようです。
続いてお届けするヨガ経験者の座談会でも、健康やお米に関する話題が登場しました。
今回座談会に参加してくださった方々はこちら
密山礼巳(みつやま・れみ)さん
ヨガ歴8年のインストラクター。前職はIT企業のwebプロデューサー。会社員時代に悩んだ体のコリのほぐし方を中心に、積極的に情報発信している。
まつおさん
ヨガ歴6年。前職を辞めたとき友人に誘われ、ヨガを始めた。ヨガを続けている理由は、直感で好きだと思ったから。
よしもとさん
ヨガ歴3年。高校生の頃、YouTubeで見かけたヨガ動画をまねしているうちにのめりこみ、本格的にヨガを始めた。
ヨガの考え方を知り、食生活にも変化が
――ヨガを始める前後で変化したことを教えてください。
ヨガを始めてからは「今日は右肩だけこっているからほぐそう」など、体調の繊細な変化に気づいて対処できるようになりました。デスクワーカーだった頃は肩こりをしていても気づかなくて。猫背も当たり前でした。
私も猫背気味で、そのせいでお腹に横線が入ってしまい……。ヨガを始めてからは姿勢を意識するようになったので、そうした悩みが改善されました。
わかります! 私も昔からコンプレックスだったぽっこりお腹や猫背が改善されて嬉しいです。
あと、身長が2cm伸びました。
私もです! ヨガあるあるかもしれませんね。おそらく背骨の歪みが解消されたり、筋肉のバランスが整ったりするからだと思います。
考え方も変わりました。今までは「こうしなきゃ」、「こうやるべき」と、自分を追い詰めてしまいがちで。ヨガ哲学で「できない自分を受け入れてあげる」、「周りの環境ではなく自分の内側に意識を向ける」などの観点を知ってから、気が楽になりました。
人と比較しなくなりましたよね。私は物欲も強かったのですが、ヨガを始めてあまり気にならなくなりました。
私も今の自分の姿をそのまま受け入れられるようになりました。みんなでヨガをすると仲間意識が芽生えて切磋琢磨できますし、モチベーションが上がるので前向きになれます。
――ヨガをやっていてよかったと感じたことはありますか。
自分の考え方が変わったことと、姿勢を意識するようになったことです。
ヨガをすることによって、ご機嫌でいる時間が長くなりましたよね。肩こりもなくなりましたし、心の波も穏やかになりました。海にたとえると凪のような状態です。
身体が軽くなると心も軽くなる。ヨガにはそんな相互作用があると思います。
――美ボディを維持するためにやっていることを教えてください。
心と身体はつながっていると思っているので、ヨガで身体をほぐすことを習慣にしています。
私もヨガは毎日しています。ほかに続けているのは1日6000歩程度のウォーキングです。ヨガもそうですが、基本的なことをしっかりやるとだんだんと難しいことができるようになりますし、体の調子がよくなると感じています。
私はずぼらな性格なので、「これを毎日30分やろう」と決めると続けるのが難しくて。スキマ時間に、「ながらトレーニング」をしています。朝起きた瞬間から目覚めるまでの数分間、夜寝る前に動画を見ている時間、歯磨き中、レンジでご飯を温めているときの3分など、日常にはスキマ時間がたくさんありますよね。こうした時間をチャンスだと思い、少し身体を動かしています。
歯磨き中のトレーニングは私もやっています。でも電子レンジ待ちの時間は気づきませんでした。たしかに3分もあれば、かなり運動できそうです。
――食生活で気をつけていることはありますか。
毎日発酵食品を食べることです。腸の調子がいいと身体の調子もいいと感じるので、発酵食品で体内を整えています。とくにお味噌汁や、納豆、キムチを食べることが多いです。
食べる量をあまり変えたくないので、食べ方に気をつけています。いつも実践しているのはベジファースト。野菜を先に食べて、炭水化物はなるべく最後に食べることで、血糖値の上昇をゆるやかにします。この食べ方を始めてから、太りにくく、昼間に眠くなりにくくなったと感じました。
きのこ類が好きなので、1日の中で必ず2種類以上は食べるようにしています。コンビニなどで売られている玄米のおにぎりや、食物繊維が多めに含まれているお惣菜なども積極的に取り入れています。
――ヨガ専門誌の『The yogis magazine(ヨギスマガジン)』では、お米に関する記事が掲載されたことがあります。お米と米粉をヨガライフに取り入れようといった内容でしたが、みなさんもお米をよく食べますか。
一時期ご飯を抜いていた時期もあったのですが、バテやすくなってしまって。糖質が身体のエネルギーになると知ってから、ご飯をきちんと食べるようになりました。
私もお米をよく食べています。インストラクターをしていると、次のスタジオに移動するまでの空き時間が多くて。だからエネルギー切れを防ぐために、小さめのおにぎりを2つほど作って持ち歩いています。具は枝豆や生姜など、旬の食材を入れるのが好きです。豆類はタンパク質も一緒に摂れるので重宝しています。
私もおにぎりが好きなのでよく作っています。あとは炊き込みご飯が好きです。飽きないですしレパートリーも増えて、おいしくお米を食べられます。
――ほかにもみなさんの実践しているヨガ飯を教えてください。
お味噌汁や、納豆やキムチなどの発酵食品を添えたご飯です。あとは甘酒。飲む点滴ともいわれているほど、栄養価が高いです。
季節の食材を使った蒸し野菜やスープをよく作ります。ヨガとも関係が深いアーユルヴェーダには、対照的なものを組み合わせてバランスをとる、という原則があります。とくに冬から春の時期は乾燥していて寒いので、湿っていて温かいものを摂取すると身体のバランスが整うでしょう。
私がよく作るのは、鶏手羽元と野菜のスープ。手羽元の骨からいい味が出るんです。ほかにニンニクと生姜、ネギの青い部分を一緒に煮れば、それだけで味が決まります。エノキを入れてとろみをつけるのもおすすめです。炊いていないお米を適当に入れてサムゲタン風にするのも、とろみがついておいしいですよ。
おいしそう! 味噌汁やスープは家庭によって具も味付けもまったく違うのでおもしろいですよね。私のヨガ飯は、野菜入りのお味噌汁です。カボチャやサツマイモなど、どんな野菜でも合いますよ。
冷凍しておいた野菜を入れるのも簡単でいいですよね。
―よしもとさんとまつおさんから、蜜山さんに聞いてみたいことはありますか。
普段の食生活が気になります!
ジャンクフード、食べますか?
ハンバーガーはあまり食べませんが、お菓子は結構食べます。我慢すると食べたくなってむしろ太ってしまうタイプで。食べたら一個だけ身体にいいことをするようにしています。お風呂に入るとか、ヨガで少し体を動かすとか。
――最後に読者の方にメッセージをお願いします。
ヨガはマット1枚あればできるので、誰でも取り組めると思います。ヨガをすると気持ちも整って考え方も前向きに変化するのでおすすめです! 食事も自然と「いいものを食べよう」という思考になっていくかと思います。身体を動かすとエネルギーも必要になるので、しっかりご飯を食べてヨガを楽しんでください。
ヨガも食事もストレスフリーで取り組むことが大切だと思います。私はヨガを始めたことで自分の心にも向き合えて、自己肯定感が上がりました。姿勢がよくなり身体が前を向くと、心がぽかぽか温かくなるんです。そうすると食事も今まで以上に楽しめると思います。
お2人の話を聞いて、ヨガもお米もひと手間かける心地よさがあるのでは、と感じました。普段は自分以外に意識が向いている時間が多いと思います。そんなときにひとつ手間をかけてお米を炊いたり、ヨガのポーズをしたりすると、自分自身を労っている心地よさを感じられるはずです。忙しい現代ではありますが、自分のためにひと手間かけて過ごしていただくと、身体や気持ちにも前向きな影響を与えられると思います。
お米で「ヨガ飯」に挑戦してみよう!
健康的で美しい身体づくりの一環として、ヨガ経験者たちも実践していた「ヨガ飯」。とくにお米は消化がゆるやかで腹持ちもいいため、質のいい食事にぴったりな食材だといえるでしょう。おにぎりや炊き込みご飯などアレンジの幅も広く、簡単に食生活に取り入れられます。
さらに日本で作られたお米を国内で消費すれば、食料自給率もアップ。日本の文化や環境保全にも一役買えるでしょう。
米粉レシピもおすすめ!
普段とは違ったお米の食べ方として注目を集めているのが米粉。お米を砕いて粉末状にした食材で、パンやスイーツ、揚げ物などさまざまな料理に使われています。レシピや米粉に関する知識が紹介されている「米粉タイムズ」を活用すれば、レパートリーの幅が広がるはずです!
「ヨガ飯」レシピも掲載!
ヨギスマガジン
座談会でも名前が登場した『The yogis magazine(ヨギスマガジン)』。ヨガの専門的な知識が詰まった情報誌です。Vol.4(2024年冬号)では食事にまつわる記事も掲載。「お米と米粉をヘルシーにヨガライフに取り入れよう」など、お米とヨガの接点を考える座談会も実施されています。気になった方は、一度チェックしてみてはいかがでしょうか。
調査時期:2024年1月30日~31日
調査対象:マイナビウーマン会員のうち20~40代の方
調査数:500人
調査方法:インターネットログイン式アンケート