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海外選手も注目、日本人選手はお米を食べて体をつくる

フィットネスとボディビルの世界大会「IFBB世界女子選手権大会&男子ワールドカップ」が、東京・有明コロシアムで、2024年12月16日(月)から19日(水)までの3日間にわたり開催されました。

世界基準はナチュラルな美しさ

38年ぶりの東京開催となった本大会には、世界50カ国から約800人の選手が出場し、多くの種目で日本人選手が表彰台に上り、目覚ましい活躍を見せました。

「近年、世界大会ではナチュラルできれいな体をした選手を評価する流れになり、日本人選手が注目を集めています」と、JBBFの辻本俊子専務理事は話します。今回の世界大会が日本で開催されたのも、日本人選手の活躍があってこそ。日本人選手は、肌もきれいで、なおかつ体が美しく見えるポーズの取り方にも研究熱心なのだそうです。

世界基準はナチュラルな美しさ
ごはんを食べて体を動かす

ごはんを食べて体を動かす

「何を食べたらこんなに美しい体ができるのかと、海外の選手やコーチが日本人選手に質問しているのをよく耳にします」と辻本専務理事は言葉を続けます。その答えは「お米」です。世界大会に出場する日本人選手は口をそろえて「ごはんを食べている」と言います。特にトレーニングには欠かせません。

「お米を食べると体が温まって代謝も上がりますし、元気に動こうという意欲が湧いてくるのでカロリーの消費量も上がりますね」と辻本さん。日本人選手は海外遠征にパックごはんと餅を携行するのだそうです。

ごはん大好き!世界大会出場選手もやっぱりお米を食べていた

本大会に出場する日本代表選手のみなさんも、しっかりお米を食べていました。

脚の筋肉に定評のある佐藤茂男選手は、次のように話します。

「トレーニングに欠かせないエネルギー源として、お米が一番お腹に合っています。しかもおいしいですし、お米を食べることは日本人のDNAに刷り込まれているんじゃないでしょうか。まさに今、大会最終日の試合に向けて、ごはんを食べてグリコーゲンを取り入れ筋肉に張りのある状態を作っているところです」

脚の筋肉に定評のある佐藤茂男選手は、次のように話します。
日本一の背中との呼び声が高い、ベテランの須江正尋選手も日本人にはお米だと言います。

日本一の背中との呼び声が高い、ベテランの須江正尋選手も日本人にはお米だと言います。

「少なくともボディビルの世界では、炭水化物をしっかり取ることが主流になってきていると思います。たんぱく質を過度に取ると体に負担がかかりますが、炭水化物は消化が良く、トレーニング後の回復にも不可欠です。日本人にとって量も食べられておいしいのは、やっぱりお米ですね」

ビキニフィットネスの加來沙織選手も、しっかりお米を食べています。

「1日3食必ずお米を食べています。エネルギーになるし、やっぱりごはんはおいしいですから。運動やトレーニング習慣のある人には糖質が必要です。お米の糖質はクリーンなので、ごはんを炊いてたくさん食べています」

ビキニフィットネスの加來沙織選手も、しっかりお米を食べています。
筋トレ歴2年で本大会の代表選手になった河野道子選手もごはん派です。

筋トレ歴2年で本大会の代表選手になった河野道子選手もごはん派です。

「ごはんはシンプルでお腹の持ちがいいですし、しっかり噛んで食べるので満足感があって大好きです。しっかり噛むことがダイエット効果につながると思います。お魚、お肉、どんなおかずにも合うので、ごはんなしでは生きていけません」

食べたもので体はつくられる

日本代表選手の4人に筋トレやダイエットをする方へのメッセージをいただきました。
「食事、トレーニング、休養は全部同じくらい大切です。しっかり食べてトレーニングをして体をつくりましょう」(佐藤選手)
「食べたものでしか体はできません。バランスの良い食事を取って、筋トレに限らずしっかり体を動かしてください」(須江選手)
「出番に備えてお米を大量に入れているので元気も体の張りも出ます。食べたもので体はつくられると実感しています」(加來選手)
「食べることは生きることだと思います。食べて健康の基礎づくりをしてしっかりと生きるために食べてほしいですね」(河野選手)

海外選手も体づくりにお米を好んで食べています。世界大会の食堂では、海外の女性選手も山盛りのごはんを取って行く姿が目撃されています。ごはんはすぐになくなって、まるで争奪戦の様相なのだそうです。

ボディビルダー専用ブレンド米を開発、日本のおにぎりも会場を沸かす

国内外から集まる選手や観戦客のみなさんに、日本のおにぎりを食べてもらおうと、五ツ星お米マイスター、おにぎりアンバサダー、雑穀ソムリエの山下治男氏が代表を務める米穀専門店・山下食糧が、大会会場におにぎりブースを出店しました。

食べ応えのある粒感や機能性にも着目

山下氏監修のおにぎりは3タイプ8種類。ひとつはボディビルダーオニギリ専用ブレンドとして開発した形状の違う白米3種類のごはんを握ったもので、お米の粒感と空気感が特徴。もちろん梅干しと塩にもこだわっています。

もうひとつは玄米と古代米ブレンド米で、日本のお米の多様性を表現しています。使用玄米はJA北大阪と公立大学法人大阪の共同研究により栽培したお米「WE米」。うるち玄米に比べ、血糖値の上昇をおだやかにする機能が報告されているレジスタントスターチが約50倍、血中の中性脂肪を低下させる機能が報告されているγ-オリザノールが約2倍含まれている特殊なお米で、食物繊維が豊富です。また、日本古来の天然の山ぶどう果汁で炊くことでポリフェノールの抗酸化作用や筋肉疲労の回復も狙っています。

そして、血圧が高めの方に適した機能があることが報告されているギャバが通常の玄米と比べて約3~5倍含まれている巨大胚芽米を使ったおにぎりには、咀嚼感を楽しみ、具材との重層感を味わってほしいという思いを込めました。

食べ応えのある粒感や機能性にも着目

日本のお米の豊かさを味わってほしい

「海外から訪れるみなさんに、種類が豊富でおいしい日本のお米を食べてほしい。また、米を探して全国を回って出会った野菜やお肉を具材として一緒に楽しんでもらいたい」と山下氏。「新米を使った完全国産のおにぎりです」と胸を張ります。

この日、おにぎりを買い求めたお客様の6割が外国人だったそうです。日本人選手の目覚ましい活躍で、日本のおにぎりも大きな注目を浴びています。

日本公益社団法人 日本ボディビル・フィットネス連盟(JBBF)

1955年に設立された日本で最も歴史あるフィットネス団体で、ボディビルやフィットネス競技の普及と健康的な身体づくりの促進を目的に活動している。徹底したアンチドーピングにも取り組んでいる。会員登録者数は約6500人を有し、IFBB(国際ボディービルダーズ連盟)世界ボディビル選手権へ多数の選手派遣の実績がある。本大会の日本側の主催を務め、約120人の選手を送り出した。
▼JBBFホームページ
https://www.jbbf.jp

山下食糧株式会社

五つ星お米マイスターの山下治男氏が、大阪・東京で営むお米の専門店。お米のプロとしての多くの経験と知識を活かし、全国の米産地を訪ね歩いて選び抜いた国産米を提供している。取り扱いは年間400種類以上。味と品質、産地の風土やストーリーにまでこだわった多彩なラインナップで、その人に合ったお米を提案し、日本のコメ文化を伝えている。おにぎりマイスターとしてもメディア出演多数。
▼お米のやました山下食糧ホームページ
http://www.yamakome.com

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